▶あの頃の2人
教室の隅 君の声がクリアに聞こえたんだ
騒音はBGMに変わる
その笑顔 いつからか好きだと感じたの
もっと君に触れたくて気づけば欲張りになっていた
この狭い世界で君と出会って君を知った
その甘い温度もその愛しい仕草も
何も言わなくても見透かしてる君
何よりも大切だけど手は届かない
昇降口 君の姿が見えたけど声はかけれない
この鎖を千切りたい
隣の席 その無愛想な顔に僕は癒される
もっと君を独占したくてその細い首に輪をつけたんだ
僕等しかいないこの世界にずっと君と2人で
抱き合ってこの腕に閉じ込めたい
何も言わなくても察してくれる君
何よりも大切なのに手を伸ばせない
ため息の数は君を想う回数で
目を閉じても君の顔を映して
こんなに好きなのにどうしてこれしか選択肢がないんだろう
あの頃の2人の過ごした日々が流れる
いつも傍に居てくれたのにもう君は居ない
何も言わなくても伝わっていた想い
何よりも大切だからこの手を放した
2016年1月2日公開済
シェア
コメント
ログインするとコメントが投稿できます
まだコメントがありません