闇を誘う静かな夜 月光に照らされたその刃
赤黒い雫が頬を伝い鋭く光る瞳に今魅了される

手を伸ばせば抱きしめ想いが温もりと共に流れ込み涙が零れるの

強く淡いその身が消えてしまわぬよう
この命を捧げるわ

あなたを護るためなら私は何者にも屈さない
この命この身を盾に全ての者を排除する
私の愛であなたを彩り微笑むの

冷酷にその刃を振り下ろして悦びを感じる
赤の飛沫が身を染める事など気にもしない

手を伸ばせば振り向き優しくそして愛しく手を握り返すの

いつ消えるか分からないその存在を失わぬよう
刃を手に取るわ

あなたの傍に居られるのなら私は全てを棄てられる
あなたが居るから私は存在する
私の心はあなただけに捧げるの

頭の中で響く音色を思えば私は強く居られる
あなたと共にこの身を赤で染め上げ堕ちていく

あなたを護るためなら私は何者にも屈さない
この命この身を盾に全ての者を排除する
私の愛であなたを彩り微笑むの

あなたが居るから私は存在する
私の心はあなただけに捧げるの



  2016年9月27日公開済