電話越しあなたの声
私の話にうん、と一言の相槌だけ
どうして電話に付き合ってくれるの?
楽しそうじゃないあなたの声を聞くたびに
そんな疑問ばかりが浮かんで消える
片手間にしてる電話、気付いてる
支えて欲しい時、寂しい気持ち、逢いたくても
逢えない辛さ、不安な夜
全部吐き出したいのに何でもないフリして
空元気で話す声に
「大丈夫?」
それだけで私の気持ちは晴れるのに
気付いてもくれない宙を舞う自分の言葉たちが
可哀想で
どこに行きたい?一緒に何したい?
「今パッと思いつかない」
…SEXしか?
ここまで出かかった言葉を飲み込む
相手の顔色伺いながらする電話に
何を求めているのか何の意味があるのか
それでも不安を口にすればあなたとの
関係が終わる事の方が怖いなんて
愛されていないの分かってて
それでも繋ぎ止めたくて
愛されてた日々に戻りたい
もう無理なの分かってる
すれ違いじゃない
この関係はいつからか一方通行