話が弾んで、
物語が始まり。

二人で駆け抜けた
そんな時間も
永遠には続かないみたいに。

(季節は流れ)

どちらか一方から、
別れ話がでて、
それを引き止めたくて、
必死で
言葉を探して、
相手の心に当てていくけど。

それでも、
止められない。

自分の気持ちに、
何が足りなかったのか？
その答えは、
誰にもわからないけど。
二人で歩いた、
あの道は、
ずっと遠くにある、
昔見た、
あの景色に思えたりして。
時々
振り返りたくなる。

大きな湖の見える、
まっすぐな道。
遠くに見える山々は、
紅葉して、
山全体が赤く染まっていて。

秋の風が、
季節を運び、
冬へと向かう。
そんな道。

二人で歩いた、
想い出の道を。

今は一人で、
歩いていく。

あの頃見た、
同じ景色が見たくて、
一人で、
出掛けても。

誰もいない
その場所は、
まるで別の場所に思えたりして、
あの時話した
別れ話だけが、
想い出となり。

一人で、また
そのことを・・・・。

思い出していく。