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夏生めのう

なつきめのう

もうすぐ麗しの春の薔薇の季節

昔薔薇にハマり相当数を育てたんだけれど、生憎我が県は夏場が近年一段とメチャ暑い〜
しぬぅ〜という地域柄だった。
そんな所で寒冷な涼しい所を好む(元々)植物が大丈夫なわけがない。
それでも散々試行錯誤してやり尽くし最後とうとう〜禁断の色「青薔薇」に手を出した。

現代薔薇は「ハイブリッドローズ」と当時言ってたんだけれど、これは四季咲きの薔薇で春と秋が見頃の薔薇
ガリカローズとか原種に近い薔薇、ぞくにオールドローズといわれる花は春1回のみの開花。
強香でワイルドでそれは美しい花。
それを研究に研究を重ねて今のガーデンローズがあるんだけれど、これらは全部ガッチガチのパテント(専売特許)品種。

つまり育種法と完全セット物だかられっきとした法律に守られた知的財産な訳。
一時幻の薔薇を作るとかなんとかいう登場人物を考えたことがあったけれどアカン……法の壁が厚すぎる。

それに問題はまだまだ有る。
例えば薔薇の種から育てて交配する薔薇専門の民間の園芸家〜素晴らしい育種家(研究者)がいたとする。

オリジナルの薔薇が出来ました、じゃぁ「ご両親は?」「おじいちゃまおばあちゃまは?」「その前は?」
ーーー「ルーツ」がサラブレッドのお馬さん並位ビシーッと登録される世界。
個人で短時間でそこまで設定を濃密に作るのはムリです。

種から育てるのを「実生(みしょう)」と専門用語で言うんだけれど
何故青薔薇造りが難しいかというと…

青では無いがパープル系の遺伝子は薔薇には本来元々うっすらあるらしい。

けれどこの遺伝子を発動させるに、あくまでこれは「例え話」だけれど〜
紫遺伝子の密室に入る為の扉を開放する特別な鍵穴が「3コ」なければオープン♡…とならないのに何でか「2コ」しかなかった。

「ええええそんなぁ〜…」で
ムリクリ発動させる為に「3コ」の鍵穴を持つ薔薇を世界中から探し出したのか?
遺伝子操作で「密室本体」そっちも作ったか?で…(この辺りはブラックボックスだろうと思う)

当然より青色遺伝子が強くでるようにもいじり倒し〜…「鍵」も作り、だから実生の薔薇とは丸っきり別物

某企業の青薔薇はザックリこんな感じ
で当然「遺伝子操作」の物は世に出すわけには行かない〜とくる。

そこをなんとか超法規的処置で乗り切り〜「切り花の薔薇しか一切合切市場に流通」しない(出来ない)ように首輪をつけて流通にこぎ着けた
だから苗や種なんかもってのほか
「まかり成らぬ!」(と〜法で決まったんでなかったっけ?)


それにさー…青薔薇って殆ど物凄くデリケートで病気にかかりやすく
万全に手塩に掛けて面倒を見ないとあっと言う間に枯れる(ウチだけか?)
お花も朝の咲きたてとお日様が昇ってから随分違う
本当に儚い美しい貴婦人というイメージ

確かに色紙みたいな青では無いけれど…
ああいうなんとも形容しがたい摩訶不思議な色味は私は大好きでした

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