お久しぶりです、白椛宵です。
日記を書くことが久方ぶりすぎて、最後にいつ書いたのかもあやふやで「日記……どう書くんだっけ」なんて時折フリーズしつつも、今年が終わってしまうまえにとクリスマスの現在したためております。
まずはじめに、ささやかながらのクリスマスプレゼントとして短編の『魔法』を公開しました。
新作を投稿することもいつぶりだろう。もしかしたらこれがこのサイトで公開する最後の新作になるかもと思えば感慨深くて。いつもに増して緊張しながら更新しました。
作品のことに関しては、あとがきにいろいろと綴っていますので、そちらも読んでいただけたら嬉しいです。
もうひとつ、過去に公開していた短編『ゆくりなく』も再公開しています。現在置いてある完結した作品が短編だけで申し訳ないのですが、お時間がある際にさらさらっとでも読んでたのしんでいただけたら嬉しいです(二回目)
『もたれあい』に関しては、長いこと更新できていなくて本当に申し訳ございませんでした。
続きを書いてはいたのですが(もはや現在公開しているよりも下書きの方が長い事実)、こちらに関しては書いても書いても終わらず想像していたよりもかなり長いお話になってしまっていて、けど完結させてから公開したいという気持ちが強く、誰に見せるわけでもない物語を数年孤独に書いていたのですが。
サイト終了の日は着々と近づいているのに渋ったままなのはいかがなものかと、続きを相も変わらずマイペースになりますが公開してゆく所存であります。(83頁から追加しました)
できることならこのサイトで完結をお届けしたいのですが……もしできなかったとしても、どこか別の場所で続けていけるように頑張ります。
近況はこの辺で一旦置いて、これが最後の日記更新になると思うので、すこしだけ懐古しながらこのサイトとともに消えてしまうお話を語ってみようと思います。
魔法のiらんどさんがなくなってしまうというお知らせに目を疑い、その日中、心にぽっかりと穴が空いてしまったように感じた、まだ残暑に日々くたびれていた最中。
でもそのときはサイト終了までまだ時間はある、なんて考えていたのに、気づけば師走もあと数日……時間の流れに恐々しながら、やり残して後悔がないように残りの時間を過ごさなければと、のろりと動き出した白椛であります。
わたしにとってらんどさんは、十数年前、携帯小説というものに出会わせてくれた有難い存在で……といっても、らんどさんの作品に一番初めに触れたのはこのサイトから書籍化された本だったのですが、それもまた想い出深くて。
中学生のとき朝の読書タイム(通称、朝読)で読む本を忘れてしまい、もたれあいの紅葉のように文庫本を何冊も常に持ち歩いている友人から有難く借りた本がその一冊で。10分間の朝読だったのですが、それまで惰性的に過ごしていた10分間だったのに、読み始めたらあっという間に過ぎてしまった時間に、まだ冒頭部分しか読めなかった……と無念なまま友人に本を返却して。その日家に帰ってすぐその本のタイトルを検索してみたら、この魔法のiらんどさんのサイトがヒットして、まさかの無料で公開されていることにカルチャーショックを受けたのは青い記憶。
当時のわたしは出版された小説は全部、プロの方が書いていると思い込んでいたので、いわゆる素人の方が小説を書いてネットに公開している事実に、こんなだだっ広い自由な世界があったのかと驚き、それからはもういろんな作品を読み耽ってました。
たくさんの作品を読んでいるうちに自分でも書いてみたくなり、そんなこんなで現在に至るのですが。携帯小説に出会わなければ、たぶん小説を書こうと思わなかっただろうし。
日常を過ごしていて何かしらがきっかけでふと、自分の書いてきたものや、あの方のあの作品を思い出したり、なんてこともなかったと思うと、ここに出会えていなければ、きっとわたしの人生もっと色彩が少なかったんじゃないかって考えるほどに、だいすきなサイトだったんだなぁとしみじみ。
もう長いことお見かけしていない作者さんたちの作品はきっとサイトが閉じられてしまったなら、二度と読むことは叶わない物語も多いと思うと淋しくてたまらないのですが、この機会に好きだった作品をもう一度たのしみ尽くすぞ……という気持ちで初心に返り沢山読み耽ろうと思います。(自分の物語も、頑張る、ヨ)
長くなってしまった……こんな拙文日記読んでいただけた方がいらっしゃれば、お恥ずかしい限りです。
白椛作品の話に戻るのですが、一応エブリスタさんにはひと作だけ置いていて(これもまた長く休載してる)、そこに作品を移行させるか、はたまた違うところへ引っ越すかはまだ考えていないのですが。トップにあるリンクにHPを貼っていて今後の情報はそちらに載せたいと考えていますので、気になる方はチェックしていただけたら嬉しいです。
いままでわたしの小説を読んでいただけて、時にはコメントを残していただけたり、嬉しいお言葉を送っていただけたり、スタンプの数々も、ほんとうに幸せでした。有難うございました。
ひとときであれ、果てのない砂漠のような大海原のような、そんな広いネット上の世界で出会うことができたことを嬉しく思っています。
またどこかでわたしのことを見掛けてくれた際には、ちらりとでも物語の世界を覗いていただけたなら、この上なく喜びますのでぜひによろしくお願いします。
それではみなさまメリークリスマス、どうかお元気で。