柚紀

いつも、伝えたい事はうまく伝えられなかった。




窓ガラスに書いた、“大好き”の文字はいつの間にか消えていた。



冷たくなった指をさする。




あなたの事を、思いながら。





貴方は止まったままなのに


――――――――――――――――私は進む



変えられない、事実。



時間の流れが、止まってしまえばいい…