杏沙

ぁたしは信じられなかった―


芳樹が転校するなんて・・・


「今のぁたしには、芳樹が必要だょぉ!!」


「ごめんな・・・」


そぅ言って芳樹は部屋から出て行った―


「芳・・・樹ィ・・・」


ポタッ・・・ポタッ・・・


「何・・・これぇ・・・」


「ぁたし・・・泣ぃてるの―?」


目からは大粒の涙が沢山流れ落ちた―