夏のあいだ歌い暮らしたセミは、冬の北風が吹き出すと何の蓄えもなくなってしまった。 そこで隣にすむアリに、飢え死にしそうだから食べ物を恵んで欲しいといった。 しかしアリは貸すことの嫌いな虫だ。 アリが問う。「暑い頃は何をしていたの?」 セミは胸をはりこう言った。「夜も昼も、みんなに歌をうたっていました」―ラフォンテーヌの寓話― http://s.maho.jp/ho…もっと見る