爾杏


広大な草原と絵の具をこぼしたように薄いスカイブルーの空の間にいるとしたら
どんなに幸せなことだろう
風に吹かれて
髪を自由になびかせて
花の香が鼻先をかすめて風に消えてゆく
溢れ出る水は川となり
どこまでもどこまでも草原を走ってゆく
さらさらと
ふわふわと
優しい世界が小さな私を
ゆっくりと
確実に
大きく私を包み込む

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