保奈美

『空色の封筒』。
それは空に還った君からの
ーーーーーーーーー最後の手紙だった。



彼女を春に交通事故で亡くした少年、敦喜(アツキ)。

夏のある夜。
亡くした彼女、空沙(アサ)の夢を見る。      
夢での空沙の話によると、
満月の夜に、二人が初めて出会った川原に来て欲しいということ。
(行って何になるんだ)
そう思っていたが、
たとえ夢でも、空沙を信じていた…