お嬢の部屋

馬鹿が好きだ。できる限り私は、馬鹿でありたいと思う。「愚か」の意味での「馬鹿」ではない。「馬鹿馬鹿しい」の意味である。馬鹿馬鹿しいことやものには不思議な魅力があると思うのだ。くだらない、馬鹿馬鹿しいことを、時に自分でも呆れるくらい、考える。呆れて脱力するくらい、考える。そんな時間が、私は好きだ。考えてそして、今日も思う。

「ああ、やっぱり、馬鹿でした」

世界は馬鹿で満ちている。

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