シー

風がまた春の香りを伝える…よく晴れた日曜。
娘の笑顔が眩しい…

君にとても似ているよ…

第1章
僕らは高校2年の夏に出会ったんだ。
親の知人がカフェを経営していて、バイトを探していた僕はそこで働く事になった。
接客なんてした事もなかったから緊張して失敗ばかりだったのを覚えているよ。
そこに君が客としてきたんだよね。
オーダーを取りに行って、水を差し出した僕の手が震えている…