横浜日劇

「愛と謂ふ言葉が嫌ひです」
善くも平氣で抜かす
此の色目よ
似合ふのは
さう
鋭利で気丈な
真っ赤の爪

そして

燃ゆる頬血液に似た色に
日向の意圖か
熟れゆく羞恥心のお庭
注いで
銘酒の内の取って置きなら




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