コウタのたまご

俺のほうを振り向き

笑顔でビルの屋上から

腕を羽のように広げ

俺の目の前で 飛んだ


天使の羽なんてなかった

親友は固いアスファルトで

息絶えた



『死』というものを



『生きて欲しかった』という思い込めて

目の辺りにし

自分を憎み



それでも今

頑張って生きている俺の思いを込めて