福岡のベーオウルフ

  プロローグ

 これはどこにでもある物語の筈だった。

でも、君の背負ったモノは学生時代の僕には大きすぎていて
想いだけでがむしゃらに駆け抜けた結果、僕はただ傷つけただけで君にとってなにもできないで無力なだけの存在だった・・・。

そんな僕らの出会いはごくありふれたもので、大学の入学式で君を見かけて僕はほとんどひとめ惚れだった。始まりはそんな一方的なもので、もちろん運命なんて…