愁夏


[雪]






幼いコロ
雪が降るだけで
喜んでいた







ただ純粋に

雪は綺麗なものだと
信じていた









道路に積もり
踏まれて
汚くなっている
雪を

しらなかった










まっしろで
空カラ降ってくるものしか
知らなかった






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