†里緒†

(↓本書より↓)

彼に会うことがなければ、辛い思いをすることもなかったと思う。

でも、この出会いをなくしたいとは思わないのも事実だった。
いくら辛い思いをしても・・・・・・この出会いが無かったらよかったのに、と思うことを否定してしまう自分が今も確かにここに存在しているから。

真っ暗な夜に包まれた校庭から一つの小さな物語が生まれた。




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