瑠菜


スケッチブックに
描かれる私。


君の目の前に座り君の
捲り上げられた腕を見つめる。

『出来た』


そう嬉しそうに声を上げた君は
スケッチブックを置いて伸びをした。

出来栄えを見るために
スケッチブックを覗きこんだ。

『大好き』

スケッチブックに刻まれたその文字は、
君からの想いだった。
        

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