永久溺愛〜オトナの独占欲は危険です〜

作者三宅 あおい

両親を事故で失った高校生の詩織は、八歳年上の会社員である紘毅の家に住まわせてもらうことになった。
悲しみに明け暮れる詩織を支え、寄り添ってくれる紘毅に、彼女はいつの間にか恋に落ちていた。
けれど八歳差の距離は遠く、さらに詩織は未成年。
諦めようとした最中、とあるきっかけで紘毅との距離が近づいて──…






余裕たっぷりのオトナは

右手でネクタイを緩めながら

左手を私の後頭部に回して



「俺がいなくて寂しかったか?」



なんて意地の悪い笑みを浮かべて

私にそっとキスを落とす。




8歳差のカンケイが

こんなにも苦しいだなんて。





26歳・会社員

篠川 紘毅(しのかわ ひろき)


×××


18歳・高校3年

与倉 詩織(よくら しおり)




高校を卒業したら

結婚するって彼は言っているけれど




「いつまでも子供扱いはやだよ…」


歳の差のせいで

不安がどんどん膨れ上がってゆく。




そんな時───



「好きな人、俺が忘れさせてあげようか?」



バイト先の先輩に迫られたことで、

ふたりの歯車が狂っていく。




「もう容赦しねぇから」




これは危険で甘い恋のハジマリ。




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