提出したはずのレポートは
先生の手により落とし物になって落単。
かけこんだお手洗いの先には、今日も紙がない。
カフェでみんなでランチ。
私の食べ物はいつになっても運ばれてこない。
「お前の不運くらい、貰ってやる。」
「…他の男がいいなんて、そんなのあんまりじゃねぇの。」
それは、運命を共に受け入れてくれる人。
「幸せを、味合わせてやろうか。」
「大丈夫。俺のことしか見えなくなるんだから、お前は。」
それは、運命の行く先を変えてくれる人。
恋すら知らない私を見つめるのは
一番深い愛を持った、ふたりの瞳。