手に入れたいのは、この女。

作者勇人

現役大学生の加藤 京(かとう きょう)は超不幸体質の持ち主。

「どれだけ俺が我慢してたと思ってんだよ、お前。」

それでも明るく、前向きに生きる彼女を見守るのは、超大手会社に勤めるエリート、木村 辰(きむら たつ)。
18の歳の差も関係なく辰は京を想い続けていた。

「頼むから…あの男のところに…

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提出したはずのレポートは

先生の手により落とし物になって落単。


かけこんだお手洗いの先には、今日も紙がない。


カフェでみんなでランチ。

私の食べ物はいつになっても運ばれてこない。




「お前の不運くらい、貰ってやる。」


「…他の男がいいなんて、そんなのあんまりじゃねぇの。」




それは、運命を共に受け入れてくれる人。




「幸せを、味合わせてやろうか。」


「大丈夫。俺のことしか見えなくなるんだから、お前は。」




それは、運命の行く先を変えてくれる人。



恋すら知らない私を見つめるのは

一番深い愛を持った、ふたりの瞳。