3年前、私はもう恋をしないと決めた。私が忘れてしまったら、彼の存在は消えてしまう。毎晩彼の顔を思い出しながら眠っていた。彼の顔も声も思い出も、苦しくて、恋しくて、どうしようもない気持も消したくなかった。なのにあの日、私の目の前に現れたあいつのせいで少しずつ歯車が狂い出したーーーーー
愛した人はもういない
大好きな彼の笑顔はあの日で止まったまま
私の時間もあの日で止まったままだった
「俺、気に入ったわ、お前のこと。」
あいつが現れるまではーーー