「会いたいな……。」


昔一緒に苦楽を共にした、愛猫、ルーン。

部活で泣きじゃくって帰ったら、泣かないでと寄り添ってくれたあの温もり。
体調を崩し熱が出て寝込んでいると、大丈夫か?とすり寄ってくるふわふわの毛並み。
いつもなら、そうだったのだ。いつもだったら。


もう、あの子はこの世にい…



あなたには苦楽を共にした相棒がいらっしゃいますか?




今でもその子を思い出しますか?




……私にはそんな子がひとりいます。



グレーと白の混ざりあった毛並みで瞳は綺麗な青色、すごくイケメンなの。



あの子にもう一度会いたい。



あの毛並みに触れたい、ゴロゴロ鳴らす喉の音を今でも思い出す。




「ルーン」




私は月を見上げ続けるかぐや姫のようにあなたを思い続けるわ。