こうこうせい。こくごのじかん。



「......とあるが、これはどのような状態のことか。筆者の考えに即して、80字以内で説明せよ。」


こういう質問、きらい。


ピーナッツバターの美味しさを150字以内で事細かに描き示せ

とか、そうゆう素敵なしつもんができないのかな、大人って。


高校生ってね、大人と子供のあいだで、どっちでもないし、どっちでもあるんだよ。ドイツとかの、有名な学者さんとかが言ってるから本当にそうなんじゃないかな。


大人は嫌いだし、子供はうるさい。でも、大人はかっこいいし、子供はいとおしい。

高校生って難しい。ピーナツバターの美味しさみたいに、簡単に表せない。夏が終わって、秋が来て冬になって。あと3つ季節が歩けば、わたしは高校生じゃなくなる。


ねぇ、このこくごのじかん。退屈なこくごのじかん。わたしは、ピーナツバターのことを考える。

彼の好きな食べ物はきっと、ピーナツバターのたっぷり入ったトースト。だって、わたしはとてもそれが好き。


こくごのじかん、彼のことを意味もなくかんがえるじかん。高校生の夏。とても有意義。大人じゃない。子供だし。子供じゃない。大人だし。私たちはただここにいるの。ピーナツバターみたいに。