ヒツダン・トショカン

作者朝永ゆうり

檜川渚(ひかわなぎさ)は、ある日図書館で出会った緑川晋也(みどりかわしんや)と筆談を始める。
図書館で会う約束をし、会う度に筆談をする渚と晋也。
ある日、出掛けることになった二人だが、晋也が全く喋らないことに不信感が募った渚は、晋也を問い詰めるが、それをきっかけに二人の関係は崩れて……

図書館は、今日も静かだ


彼は、ノートの端に文字を書いた。

だから、私もその下に文字を書いた。


ノートの端が、文字でいっぱいになった。


私たちは、図書館で筆談をする。

彼の目に私は、どう映ってるの?