彼から貰う愛の言葉も温かい体温も優しい言葉も全部私を騙す為の嘘でしかない。だが、それを知っていてもなお私はこの茶番に付き合い続けなければならないのだ。…希望が少しでもある限り。
美味しいお菓子に綺麗なドレス、誰が見ても高価だと分かるような宝石に
──愛を囁いてくれる美しい恋人
突然異世界にトリップした私が得たものはそれだった。
「愛している」
それが偽りでしか無いことを私は知っている。
※タイトルは仮題です。