双刻のヴァンパイア降る荒野

作者いすみ 静江

ヴァンパイアの夢は人になること。

人の夢は人を愛すること。

白い古書と黒い古書の縁だろうか。

天(てん)と呼ばれしモノは、神でもあり魔でもあった。

今、砂地に埋葬された、異界のエルライミサ・オルビニアンが天の邪眼に狙われる。

永遠の命を手に入れたが、エルライミサの野望は赤い酒を売る日々で…

ヴァンパイアの夢は人になること

人の夢は人を愛すること


天に狙われ

不死の力を得てしまった

エルライミサは

赤い月から地球へ

船を流す


それは

『逢魔が時の刻印書』


エルライミサは

一日中旅籠で見掛ける

その秘密を知るモノはいない


神鏡聖花かがみせいか

紫藤壱流しどういちる

エルライミサの秘密に迫って行く


聖花の父までも

赤い月にテレビで転移していた


天は

神龍になり魔の大蛇にもなる

餌食にならなければいいが


ヴァンパイアの夢は人になること

人の夢は人を愛すること



☆☆☆


2020.07.20 初出


いすみ 静江