好奇心は猫をも殺す

作者三五

ある日いつもの道を通って帰る途中で、事件を目撃。行き過ぎた好奇心でスマホムービー撮影をしていたら頭に鈍い痛みを感じ暗転。
気が付いたら手首に手錠、知らない男に凄まれ婚姻届に「サインしないと死ぬぞ」と脅された。
死亡フラグ、監禁
私の運命やいかに!

~ もう一つの はじめ半分 ~ episode0


橋の上で事件現場を撮影したいた千鶴を気絶させた男が声を上げる。


「目撃者がいた。コイツ、スマホで撮影していやがった」


忌々しそうに千鶴のスマホを川に投げ捨てた。


「コイツ連れて帰るか?」


「そいつを連れて帰ってもしょうがない。このまま橋の下に落として口をふさいでしまえ」


「いや、連れて帰って暴龍バオロンに聞いた方がいい。ただ殺してしまうのには勿体無い、他の使い道もあるだろう」


千鶴を捕らえた男たちは、下卑た笑いを浮かべた。


「そうだな。車を回して来い!」





その男達の元に二つの黒い影が忍び寄る。


黒い影の一つは、話をしていた男の脇腹に鋭い蹴りを入れ、男は「ウッ」と短い声を上げ膝から崩れ落ちる。


もう一つの影は、千鶴を抱えた男の後頭部に一撃を食らわし、昏迷状態に落とした。千鶴は、黒い影の手に渡る。


黒い影は、抱えた千鶴の顔を凝視していた。

もう一つの黒い影が近寄る。

怎么了どうしましたか


我们带这个孩子回家この子を連れて帰ろう


为什么なぜですか?」


如果你保持原状このままにしておくと这个孩子将仍然是玄武的目标この子は玄武の標的になったままだ


按照您的指示あなたの仰せのままに


スーッと高級車が横付けされ黒い影が車で千鶴を連れ去った。