ロジック・モノクローム ~それは二人の秘密~ 【完結】

作者三五

後輩とライブに行った帰り道、偶然、旦那が元カノとホテルから出てくる所を見てしまう。
 家に帰りたくない気持ちを察し、後輩が自宅に誘いに乗り、宅飲みをしているうちにいつの間にか同性の後輩に流され一夜を伴にしてしまう。
 浮気をした旦那と別れたくない気持ちもあり、浮気を見た事を口に出せないで、悩んでい…

 「美緒先輩、かわいい」


 その声で、遠くなった意識が戻る。

 お酒って怖いなぁ。

 会社の後輩、小松里美にキスをされながら、すみっこに追いやられた理性が目を覚ました。

 それでも飲み過ぎた体は、いともたやすく小松里美に組み敷かれ、キスを受け入れている。ボケた頭にクチュクチュとリップ音が響く。


 柔らかい唇のキスは、お酒の酔いを深くし、私を甘い世界に誘ういざな

 柔らかく優しいキスが心地良い。


 なんで、こんな事になったのだろう?

 同性の後輩の部屋でキスを交わしているなんて……。


 深酒で酔いが回る頭をどうにか起動させ、今の状況になった原因を振り返る。