「あたしは自由だけど、てきとーに生きてるんじゃない。
あたしにはあたしのルールがあって、あたしはそれに従う。
だってそれは、あたしが決めたルールだから。
あたしがあたしであるために決めた、ルールだから」
あの、夏。
俺たちは、行き場を探していた。
生きていく場所を、求めていた。
生きていく理由を、欲していた。
それはたぶんくだらない、大人からすれば陳腐な悩み。
それでも、世界はまだ、せまくて。
それはあの頃の、甘く苦い日常の断片。
小さな街で始まる、出逢いと自由の現代青春物語り。