主人公の『長谷川』は、特段、男性が好きなわけでも、女性が好きなわけでもない人間だ。
主人公の彼女、まりこは、自分を愛せない哀しい女性だ。
同僚の成瀬は、自分しか愛せない、哀しい男性だ。

『人間』を好きになってしまった彼らが愛という水を求め、乾燥した社会を生きていく葛藤を描いた物語。