世界の王は、遠い遠い星で産まれた。異端者として――。四神・朱雀の新しい命として、火威(かい)は誕生する。神として遊星を統べるために星々を廻る旅路は、生きる経験のない仔には慈悲深く、それでいて残酷であった。しなやかに美しく育つはずだった。神が道を外れたのは、誰のせいであったのか。…もっと見る