其は紅く燃揺る――、  -緋色爆ずる-

作者猫島 肇

世界の王は、遠い遠い星で産まれた。異端者として――。


四神・朱雀の新しい命として、火威(かい)は誕生する。
神として遊星を統べるために星々を廻る旅路は、
生きる経験のない仔には慈悲深く、それでいて残酷であった。

しなやかに美しく育つはずだった。
神が道を外れたのは、誰のせいであったのか。