パートナータイムとは、深刻化する少子化問題の対策として考えられた制度。
アンケートと個人データを基に同地区内に住む学生同士でパートナーを決定。
週に一度、ネット上の仮想空間で、
SEX前提のスキンシップカリキュラムを行うのだ。
仮想空間ではハンドルネームで呼称され、
全てのカリキュラムが終了するまで個人情報のやり取りは禁止になっている。
それぞれのペアは、仮想空間で手を握り合うところから始まり、少しずつ男女
のスキンシップに慣れていくためのカリキュラムを体験する。
仮想空間でのカリキュラムは自由度がとても高い。
教室からプールに行くことも、満員電車で密着状態を体験することも自由自在。
ペアで同じ夢を見ているような感覚なので、時間の概念にも捕らわれない。
週に一回・50分の授業時間内で、ラブホテルでの一夜を過ごすことも、猛吹雪の
雪山で遭難を体験することもできる。
また、仮想空間では、現実であり得ないシチュエーションも再現可能。
抱き合ったまま身体が離れないようにしたり、
男女ペアの精神と身体を入れ替えたり、
パートナーそっくりの人形を全裸にするカリキュラムがあったりもする。
パートナータイム制度はまだ始まったばかりで、カリキュラムも手探り状態。
それぞれのペアに合わせて、多種多様なカリキュラムが試される。
スキンシップから始まる恋愛もある。若者のSEXへの嫌悪感を取り除き、
SEXの悦びを知ってもらうため、
全国の学校で今日もパートナータイムが実施されるのだ。