『天職』は高校生

作者野方送理

       天職は高校生
      物語全体のあらすじ


できたばかりの友人からもお人好しと呼ばれる高校1年生、飛彩蓮(ひいろ・れん)。ゴールデンウィークも明けたある夜、明日までの課題を学校に忘れたことを思いだし、慌てて取りに行くことに。こっそり校舎に忍び込むと自分の教室に灯がついていること…

       天職は高校生

      物語全体のあらすじ



できたばかりの友人からもお人好しと呼ばれる高校1年生、飛彩蓮(ひいろ・れん)。ゴールデンウィークも明けたある夜、明日までの課題を学校に忘れたことを思いだし、慌てて取りに行くことに。こっそり校舎に忍び込むと自分の教室に灯がついていることに気がつく。


何故かそこにいたのはクラスでも静かなタイプの女子、千鳥美琴(ちどり・みこと)と担任の古手(ふるて)だった。何かを言い合う2人を戸の陰から覗いていると、いきなり古手が美琴の首に手をかけた!


体は考えるよりも早く動き古手にタックルをかました。

蓮の姿を認めると古手は「おやおや、飛彩くん。こんな時間にどうしたんですか?こんな遅くに学校にいるのは『不正解』ですねえ」と投げかける。途端、蓮の脇腹に殴られたような衝撃が走った。


美琴に手を取られ、廊下を走るが、またも『不正解』を下され2人してダメージを喰らってしまう。足を痛めた美琴を背に逃げることを諦め、古手に向かいあうも人間とは思えないパワーとスピードで殴り飛ばされてしまう。


それでも両手を広げて古手の前に立ちはだかる蓮。その脳内に稲妻のように声が響き渡った。


「あなたに『天職』(カルマ)を授けます」


訳もわからぬまま再度、目にも止まらぬスピードで古手の拳が飛んでくる。

が、蓮はそれを右手で受け止める。さらに声は続けて


「あなたの『天職』は「高校生」です」


と告げた。


先程までは視認することもできなかった古手の動きに体がついていくようになり、隙を見つけて殴り、気絶させることに成功。美琴の首を絞めた古手に『不正解』を叩きつけ、美琴を抱えて学校を飛び出した。


言われるままにたどり着いた美琴の家は蓮が一人暮らしをしているアパートの隣だった。


翌朝、玄関を開けるとそこにいたのは美琴。


学校までの道中、美琴が『天職』について「誰かに授けられる特殊能力であり、その名前に則した固有能力と基礎身体能力の向上が与えられる」と説明する。


そして美琴の『天職』は未来を見通す「占い師」であり、最近発現したその能力を欲して様々な人から狙われていることを明かした。


自身のお人好し加減に嘆きつつ、知ってしまったからには、また『天職』を授かったのならば、と美琴を守ることを宣言する蓮。


次々と現れる『天職』を与えられた刺客たち、美琴を狙う勢力の正体やいかに、『天職』・高校生、飛彩蓮の千鳥美琴を守る戦いが今始まった!!