物語全体のあらすじ
主人公の
ある日会社でミスして全ての責任を負わされた葵は、ひとり倉庫で回収されたパンフレットを前に途方にくれる。自分の不甲斐なさに悔しくて一粒の涙が手袋をつたう。
そのとき、倉庫に眠る古い印刷機(写植機)の影から薄汚れた作業着姿のひとりの女が現れる。葵は驚く。この部屋には私しかいないはず。あなたは誰ですか? まさか足のある幽霊?
女の正体はこの会社の黎明期に今はなき「写植部」で活躍していた女性社員の幽霊だった。いわゆる昭和のお局様。お局様を通して葵が成長していく物語。