高校三年生の松葉律生(まつばりつき)は、大学受験のための勉強に励んでいた。

学校からの帰り道、自分と同い年くらいの女の子が、駅前で路上ライブをしているところに偶然通りかかった律生。
普段は素通りする律生だが、初めて聴く彼女の歌声に、無意識に足を止めてしまった。
ほんのワンフレーズしか聴けなかった…