無趣味な自分に悩んでいた26歳会社員の長岡瑞貴(ながおかみずき)は、新年度の歓迎会の帰りの電車の中で、ブックカバーをかけずに読書をしていた同い年くらいの男性・北原航(きたはらわたる)と出会う。
読書に夢中で電車を降り損ねた航に瑞貴が声をかけ、その場の流れで趣味を探していると打ち明ける瑞貴。
すると、航が一冊の文庫本をくれた。「もしもまたどこかで会えたら、そのときは感想を教えて」とだけ言って。
それから約一ヶ月後、またしても電車の中で偶然出会う瑞貴と航。そこで改めて自己紹介をし、本の感想を話し合う。
航がくれた本を楽しく読むことができた瑞貴ではあったが、読書を趣味にするのは難しいと思った。
瑞貴がそのことを正直に話すと、今度は航が「それなら、瑞貴の趣味探しを手伝わせてほしい」と言い出した。
戸惑いながらも航の提案を受け入れることにした瑞貴は、これから毎月一度、第二日曜日に航の趣味に付き合うことで自分にもあう趣味を探していくことになる。
アンテナショップ巡りやスポーツ観戦にドライブなど、様々な遊びに連れていってもらった瑞貴。
そのどれもを楽しむことはできたが、自分一人でできる趣味にはならないと思った。
そんなとき、「一年で区切りをつけよう」と航が告げる。
友達以上恋人未満の不思議なデートをいつまでも続けるわけにはいかないと、瑞貴もそれを受け入れる。
ただ、瑞貴は趣味探しをしつつも、いつからか航とのデートそのものを楽しむようになった。
それに気付いたときから、航はこの不思議な関係をどう思っているのか気になり始める。
それを親友に相談しつつも、結局自らは変化を起こさずに月一回のデートを大切にすることにした瑞貴。
秋から冬にかけてもいろいろな体験をさせてもらう瑞貴は、航に対する想いが日に日に大きくなる一方だった。
それでも、この楽しい時間を失いたくないと、とりあえず一年を楽しもうと決めた瑞貴。
しかし、終わりが近づいても態度をまったく変えない航に、瑞貴は複雑な気持ちを抱える。
そんなとき、二月の第二日曜日がちょうどバレンタインデーであることを知った瑞貴は、その日に感謝を込めてチョコレートをプレゼントすることにする。
自分の気持ちを打ち明けることにした瑞貴は、航にこの不思議なデートをどう思っているのかを尋ねる。
すると、航の口から思いがけない言葉が次々と出てくるのだった。
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