私は恋愛小説家になれなかった

作者行野 えふ

あなたは言った。








「君に恋愛小説は書けないよ」





「それに、俺も恋愛小説は書けない。仲間だね」







理由は至極単純。







私たちがしているのは恋じゃないから。









「俺に愛されてる姿、最高にみっともないよ」











あなたから注がれる愛は、泥水よりきたない。