彼らがこの後の五分間をどう使うのか、想像を掻き立てられています。照りつける太陽の中で、かけがえのない人と映る二つの陰は少し切なくて、けれど新たな希望を感じさせてくれました。ラストは私たちに任されている心地がして。ただ、二人が静かに穏やかに笑い合ってくれる未来があることを祈っています。
 最後の日を私はどう使うのかな、と考えた時、彼らみたいに、大切な人と過ごせたら良いな、と感じました。けれどそんな非常事態に私が会いたいと思う人は自分と最後まで一緒に居たいのか、と不安になってしまったり、そのことを考えるだけで勇気が無くなってしまったり。でも、想いは伝えないと何も始まらない。そんな励ましのメッセージがここには籠められている気がします。生きられるのは残り五分間、と言われると、人は何をしよう、後悔しないようにしたい、と焦り、慌てふためく気がしますが、そうではなくて、常にそのマインドで日々過ごしていけたら良いなあ、と考えさせられました。恐れずに、自分の言葉を真っすぐ伝えられるようになりたい。二人にもらった温かいエールを胸に、私も少しは正直になれたら良いな、心に素直になれたら良いな、なんて感じています。

 P.S. 今日で執筆を始めてから、ちょうど五年になると伺いました。本当に本当におめでとうございます! タイミング良く、拝読出来て良かったな、と勝手ながら思っております笑 そして何より、いつも優しい世界を届けてくださり、ありがとうございます。これからも、微力ながら応援しています♡
 素敵な作品をありがとうございました