僕には本物は見れない。
生まれつき白と黒以外の色を見ることができない僕は、毎日が生きづらかった。
そんな時、僕はアルビノの彼女に出会った。
僕の視界では、彼女の肌は白く、髪は黒く見えた。
「綺麗な黒髪だね」
「もう一度言って」
色という名の本物を欲しがった少年と、色という名の現実を拒んだ少女の、歪…