白虎の国王は愛の前で本性を見せる

作者秋月真鳥

獣としての特徴が強く出ている方が尊重される国で、私はなんの特徴もないただの人間。

獣の特徴がある両親は、私に幸せな縁談は来ないと、王宮にメイドとして売ってしまう。

メイドとして、存在しない空気のように過ごして終わるのだと思っていた人生。

それを変えたのは、一枚の黄ばんだハンカチだった。

ハ…