「俺の嫁に来い」
男に突然命令された。
魔族の嫁なんて一体どんな扱いを受けるのかと覚悟していたのに、意外にも男の待遇は悪くなくて――。



「俺の嫁になれ」




聖女といっても私の力は足りなくて


仲間の命とひきかえに脅された





『魔族の嫁』


その響きの恐ろしさに覚悟を決めたのに


彼に恐怖は感じない





そんな予想もしなかった穏やかなある日


「あの方の『お気に入り』って、あんたね!?」


知らない女性に突然頬を叩かれた



そして私は――