私が好きだったのは貴方じゃない

作者稲葉 結

市役所に入庁して3年目。次に配属されたのは夜の繁華街の取締、危機管理課だった。そこで出会ったのは初恋の人…ではないって私信じてるから。




「…いつか僕と結婚してくれる?」

「うん!絶対だよ!」



幼かったあの頃。

大好きだった男の子とした拙い約束。

それなのに。




「ほら、こっちこいよ」

「ここでの客引きは条例違反です。」


どうしてこうなってしまったんだろう。

あの頃、恋をしていたのは貴方じゃない。

絶対に。