仕事に疲れ全てが嫌になった時、頭に浮かんだのは彼だった。兄妹のように仲が良かった2人。けれど彼にはいつも女の影が付きまとう。これ以上踏み込んじゃいけない。それが正しい選択なんだ。分かってたはずなのに、なんで自覚してしまったんだろう。
「玲奈が大切に決まってるだろ」
「これから行く場所は?」
「ん?セフレのとこ」
いつまでも平行線の2人。
きっと交わることはないんだろう。