ピピピピピ……
目覚ましが鳴り響いている。
スイッチを探るがなかなか手が届かずベッドから身を乗り出し、なんとかアラームをとめる。
まだ頭がボーっとする。
ゆっくりと起き上がり天井に向かって背伸びをした。
私の日課は、毎朝日の出を見る事だ。
朝は得意ではないけれど太陽が昇る瞬間、街をじわじわと照らし暖かい光が部屋の隅まで差し込んでくるその感じがなんとも好きだ。
「美月ー、ごはんよー」
「はーい、今行くー」
朝ご飯を食べ終えると、時間になるまでゆったりと支度を済ませお弁当を持ち家を出る。