「およめさんにしてね」
あの頃話したこと、なおくんはもう忘れちゃったんだね。

隣の家の那生は、ひとりっ子の千穂にとって幼い頃から本当のお兄ちゃんのような存在だった。
いつしか那生に向ける想いは恋心に変わるが、千穂はその気持ちを伝えられないでいた。

ある日、那生が綺麗な女の人を連れてきて……。




水泡



時刻は五時四十七分。

今日は初恋が水の泡に帰る日。





(c)NIWA


素敵なコメントありがとうございます!

炯さま


𓂃◌𓈒𓐍千穂のお話は「烏有に帰す」に続きます𓈒𓂂𓏸