現実はそう甘くない。
騒がしい幼馴染に加え、その愉快な仲間達に絡まれるようになって早2年。
傍から見たら逆ハー状態の私は、日々煽り煽られ、貶し貶されの毎日を過ごしていた。
「と、ともだち……ええっと」
「あれれ、どうしたのかな蒼木くん」
自称一般JK
帆波 結羽
✕
「聞いて?俺今日珍しく課題やってきたんだよ」
「結羽、一生彼氏とかできなそう」
自由奔放な天然幼馴染
七瀬 花生
・
「あ思い出した、花生にまとわりついてるメス豚」
「乙女?どこ?」
性悪毒舌天才男子
蒼木 沙空
・
「お前は女子じゃない」
「ばーか、本気にしてやんの」
絶滅危惧種常識人(?)
桜華 裕矢
・
「結羽ちゃん……もしかしてバカ?」
「テスト期間って知ってる?」
ふわふわ時折現実主義
桐生 悠芽
✕
「あたしもう三成様がいないと生きていけない」
「ここで三角関係とかエモエモ展開なのに」
恋バナ大好き美少女JK
波辠 那乃
バカみたいに笑って、はしゃいで、泣いて、怒って、泣きながらまた笑って。
一度きりの青春を駆け抜けながら、それぞれの想いが複雑に絡み合っていく。
……なんてお洒落なこと抜かしてみたけど、やっぱりどうしてもこれだけは言わせてほしい。
誰か逆ハーの定義を教えてくれ。