両親が医者、という理由で医者の道に進んだ日下部 透。

そんな彼の席は医局の椅子、ではなく、


「こちら雅の森病院救命救急!」

頭につけたヘッドホンから繋がるマイクにそう叫ぶ。



彼の席は、



「エンジン始動!」


どこまでも広がる青空を一機の機体が空を飛ぶ。


彼の席は空を舞う