時は戦国。

 人になり代わり妖が城主と偽り、国を治める時代。

 恩極村の少女、静《しずか》は、母親を八卦衆なる八体の妖怪城主たちに引き裂かれ亡き者にされた。

 八卦衆の追走を振り切り、静は霊獣を身に宿し、国を守護する護人《もりと》育成の学び舎、霊山泊《りょうざんぱく》に入塾する。

 …

       怨獄の静


 恩極村(おんごくむら)の少女、しずかは、母親を八卦衆なる八体の妖怪城主たちに引き裂かれ亡き者にされた。

 

 その復讐の為、静は霊獣を身に宿し、国を守護する護人育成の学び舎、霊山泊に入塾し、四霊獣玄武の力を行使する道術、玄道を身につけていた。


 修行の一環として、他の霊山泊へと参加する静と仲間たち。


 だがそこは、筆頭である白郷摩理による修行と称しての苛烈なイジメが横行する狭い世界だった。


 仲間を傷つけられ、白郷摩理と対立する静。


 だが彼等は知らない。


 その場所ですら、八卦衆の新たな狩場である

事に。


 白郷摩理の奸計により、招き入れた城主無明忠明の軍勢に急襲される霊山泊。


 その最中に正体を現した八卦衆が、白郷摩理に襲いかかる。


 絶対のピンチに覚醒する静。


 果たして、静たちと仲間の運命やいかに!