俯きがちな日々に突然現れた彼は、自分とはあまりにも正反対でした。――ちょっと、正反対過ぎるくらいに。
「A piece of cake!(=へっちゃらだよ)」
▽語源
『一切れのケーキをぺろりと食べきるくらい容易いこと』
この言葉を、私は使えない。
私の日々は何一つ
「へっちゃら」で上手くなんていかない。
「大海原に飛び込んだ気持ちでいてください」
「…ど、どういう気持ちですか?」
――但し、条件がひとつ。
2022.06.13
完結公開